一般財団法人 日本自動車査定協会 東京都支所
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査定士の実務
3. 運転席及び室内
01 査定の考え方
02 車両全体の印象
03 運転席及び室内
04 エンジンルーム内
05 ボディ外板
06 ガラス・灯火及びタイヤ
07 査定車の試走
08 修復歴の考え方
09 前部の修復歴
10 側面の修復歴
11 後部の修復歴
12 不正及び災害車両
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車内を居間の一部と考えている方が多いことを頭において、内装の状態をチェックするよう心掛けます。また、装備品等の確認など新型車の新しい知識も要求されるので、新型車が発表されたらカタログ等資料を収集することです。


3-1 車検証、自賠責証の転記

査定において、被査定車の車検証、自賠責証を確認しないで査定することは、大変なリスクを負うことになります。車検証には、その車の情報がたくさん収載されているので、細部にわたって確認するクセを身に付けてください。

また、査定時には必ず本証を確認し、初度登録年、車検有効期限等の転記ミスをしないよう、あせらずに転記してください。また、一般的に車検満了月は初度登録月と同じになってることが多く、転記後に再度確認するようにしてください。


自動車検査証、自賠責保険証の転記


3-2 走行キロの転記

ODOメーターの数値になっているかを確認し、走行キロ数を間違いなく転記してください。また、走行キロはたいへん重要な項目ですので再度確認してください。

メーターの巻戻しが社会問題になっています。特に、アナログ式の場合は数値が不揃いであったり、色変わりしていることがあります。



【 記入例 】
メーターは、6桁(十万キロ)表示が多いようです。走行キロ数が十万キロ未満のときは6桁目に「0 」を記入するようしてください。

メータ指針 22,791km   
0 2 2 7 9 1


3-3 整備手帳等の確認

整備手帳の内容を確認することによって、被査定車の管理、整備状況を知ることができます。

また、取り扱い説明書が添付されていますので、被査定車を次に購入するユーザーが使用するうえで、重要な書類になりますので確認してください。


整備手帳、取り扱い説明書の確認

【 参考 】
最終(直近の)点検時の走行キロ数を確認することで、被査定車の走行キロの信憑性を得ることができます。

整備記録簿を確認


3-4 装備品の確認

室内で確認する装備品と室外で確認する装備品があります。

(1) 室内で確認できる装備品
a) オーディオ関係 b) サンルーフ
カーナビゲーション c) エアバック
テレビ(地デジ) d) パワーシート&シートの材質
DVDビデオ など e) 電動カーテン など

オーディオ関係、パワーウィンド、エアバック等


(2) 室内では確認できない装備品
a) ABS(インジケータではミスのもと。必ずユニットを確認のこと)
b) ターボ(必ずタービンを確認のこと)
c) 工具、ジャッキ など

ABS等


3-5 内装の状態

内装の重要チェックポイントは主にシートになります。ミニバンが主流の昨今、査定する車もミニバンタイプが多くなっています。セカンド・サードシートに乗車するケースも多くなり、室内が汚れていることが多いようです。

気を配らなければ確認できない部分ですので、億劫がらずに必ずサードシート等も点検してください。

タバコのこげ穴


Advice

車内においての点検・確認は、一見、単純なようですが、複雑な商品知識を要求される項目です。日進月歩、技術革新が目覚しい車にあって、査定する立場の方は新しい知識を身につけておく必要があります。

また、カーナビゲーションやオーディオ系は、その機能を知っていないと、誤った判断をしかねません。日頃から商品知識を身につけることが肝要かと思います。


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