Step 11 スケジュール
車両後部の修復歴
車両後部は、箱型構造になってはいますが、エンジン等の重量物等の無いことが前部と違っていて、追突等で後方から強い衝撃を受けたとき、客室部との接合部分に歪みが生じることがありますから、その接合部分の状態を確認してください。


11-1 車両後部からの波及
車両後部の構造は、左右リヤフェンダにフロアパネルが溶接されているため、フロアパネルとリヤフェンダが直接車体の構造部分となっています。また、リヤフェンダの上部は、ルーフパネルと接続しています。


車両後部は前部より強度があり、Xの方向から衝撃が加わると図のように、他の部分にまで衝撃が及びます。また、ルーフパネルにまで波打ちとなって現われることがありますので、この点に注意しなければなりません。


11-2 トランクフード
トランクフードは、取り付けボルトのキズや、シーラーの塗布状態を注意して見ます。また、左右リヤフェンダーとの立付けを確認します。

ボルトにレンチをかけたことにより、塗装の一部が剥がれ、シーラーには塗布状態が乱れています


11-3 リヤフェンダー
リヤフェンダーは、スポット溶接の状態を注意して見ます。また、隣接パネル等との接合部(シーラー)の状態を確認します。

リヤフェンダー交換跡
リヤフェンダー正常
スポット溶接跡があり、交換されていることが確認されます
接合部のシーラー塗布に乱れが見られます


11-4 エンドパネル
リヤエンドパネルは、スポット溶接の状態を注意して見ます。また、隣接パネル等との接合部(スポット)の状態を確認します。

エンドパネルと隣接パネルの接合部に、シーラーの塗布に乱れが見られます


11-5 トランクフロア
トランクルーム内には、スペアタイヤやジャッキ等があり、特に、エンドパネルとの接合部の状態が確認しにくいので注意する必要があります。

下から覗いたところ、トランクフロアに板金修理跡が見らます


11-6 リヤサイドメンバー
リヤサイドメンバーは、エンドパネルやトランクフロアに溶接されていて、簡単に交換することができません。そのため、修正するケースが多いようです。

トランクフロアに板金修理跡があるときは、損傷がリヤサイドメンバーに及んでいることがありますので注意が必要です。

下部を確認したところ、リヤサイドメンバーに修正跡が見られます


【 Advice 】
リヤフロア周辺の接合部には、シーラーが塗布されています。修理または交換されたときは、その部分のシーラーは塗り替えられており、不自然さが見られます。

また、車両後部での修復歴発見のポイントは、下部をのぞき込むことです。目立ちにくい個所は仕上げが簡略されがちで、日頃から下部をのぞき込む習慣を身に付けることが重要です。




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